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山 梨 県

旭温泉

韮崎旭温泉(韮崎市)

敷地内から湧き出る源泉を、加水・加温・循環・消毒を一切行わずに楽しめる、ぜいたくな源泉かけ流し温泉。
お湯はやさしい肌触りで、いわゆる「美人の湯」と呼ばれるタイプです。

湯船に入ると、肌がすべすべするような感触があり、
ほんのりとした鉄の香りに、温泉らしさを感じます。
色はごくわずかに褐色で、自然の成分を含んだお湯ならではの表情。

この温泉の一番の魅力は、細かい泡。


湯口付近では小さな泡が立ち上り、浸かっていると身体が自然と泡に包まれていきます。
見た目にも楽しく、思わず長く入ってしまう心地よさがあります。

湯温はややぬるめで、長湯にぴったり。
のぼせにくく、湯上がりはすっきりしていますが、
しばらくすると体の芯からじんわり温まる感覚が残ります。

温泉好きな方はもちろん、
普段あまり温泉に詳しくない方でも、
「香り」「泡」「入浴後の心地よさ」をしっかり楽しめる、
自然の恵みを感じられるお湯です。


こんな方におすすめ
   •    日頃の疲れがなかなか抜けない方
 ぬるめで長湯できるお湯なので、身体をゆっくり温めながら疲労回復を促します。
 湯上がり後にじわじわと温かさが続くのも特長です。
   •    ストレスがたまりやすい方、リラックスしたい方
 刺激の少ないやさしい湯質と、細かな泡に包まれる感覚が心身を落ち着かせ、
 気持ちまでゆるむような入浴が楽しめます。
   •    冷えが気になる方
 湯上がり後も体が冷めにくく、手足や腰回りまでポカポカ感が持続します。
 熱いお湯が苦手な方にもおすすめです。
   •    肌の乾燥が気になる方、やさしいお湯を求める方
 入浴後のつっぱり感が少なく、しっとりとした肌触りが残ります。
 年齢や性別を問わず、安心して楽しめる泉質です。
   •    温泉らしさをしっかり感じたい方
 ほのかな香りと、自然由来の成分による湯色、
 そして身体を包む細かな泡など、源泉かけ流しならではの魅力を味わえます。

◎ちょっと突っ込んだご紹介

住宅地のすぐ近くにある地元の人の共同浴場。
敷地内湧出の源泉を、加水・循環濾過・加温・消毒すべてなしで使用する、純度の高い源泉かけ流し温泉。
泉質はナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉(低張性・弱アルカリ性)で、いわゆる地下水型の重曹泉。
「美人の湯」と呼ばれることも多い、肌あたりのやさしいお湯。

炭酸水素イオンを主体に、塩化物イオンがほどよく含まれており、
肌をやわらかく整える重曹泉らしいつるりとした感触と、
表面をコーティングするような保湿・保温効果をあわせ持つ。
加えてマグネシウム、カルシウム、硫酸イオンも含まれ、
単調になりがちな地下水型の中では、成分的にもバランスの良い構成。

湯温は全体的にやや低め。
 

湯口付近は心地よい温かさだが、浴槽の端ではぬるめに感じられ、自然と長湯になる。
湯色はごく淡い褐色で、地下に眠っていた植物由来成分によるモール系の特徴がわずかに見られる。

肌触りは軽いヌルヌル感。
分析表の数値以上に鉄の匂いがはっきり感じられ、
そこにかすかな硫黄臭が混じることで、温泉らしさは十分。

そして最大の特徴が泡付き。
湯口付近では小さな泡が立ち上るのが目に見え、
実際に浸かっていると、身体がみるみる細かな泡に包まれていく。

 

派手さはないが、体感としてはかなり面白く、思わず時間を忘れてしまう。

長く浸かっても不思議とのぼせ感は少なく、
上がってしばらくすると、じわじわとした芯からのポカポカ感がやってくる。
温泉好き・マニアはもちろん、
詳しくない人でも「匂い」「泡」「入浴後の感覚」という分かりやすい魅力を楽しめる、
完成度の高い一湯だ。

玉川温泉

玉川温泉(甲斐市)

ドバドバとかけ流されるお湯に、まず圧倒される。
床を歩けばバシャバシャと水しぶきが立つほどの湯量。これだけでも来る価値がある。

お湯はほんのり褐色がかった透明。見た目は穏やかだが、

入るとすぐに「ただのお湯じゃない」と分かる。
最初は少しギシッとした感触。けれど、しばらくすると細かい泡が肌を包み、

やがてヌルっとしたやさしい肌触りへと変わっていく。

この変化の正体は、炭酸ガスと炭酸水素イオン、そしてナトリウム成分。
さらに塩分もほどよく含まれていて、湯上がり後はじんわりとした温かさが長く続く。

鉄分も感じられ、ほんのりとした鉄の香りが“温泉らしさ”をしっかり演出。
それでいてお湯は濁らず透明なのは、絶えず新しい湯に入れ替わっているから。

 

◎ 見た目以上に“中身が濃い”一湯。

■こんな人におすすめ
   •    かけ流しの迫力を体感したい人
   •    炭酸泉の泡付きや変化を楽しみたい人
   •    入っていて気持ちよく、湯上がりもポカポカしたい人
   •    「温泉らしさ(匂い・味)」をしっかり感じたい人

 


◎ちょっと突っ込んだご紹介

この湯の本質は、「不安定な成分を不安定なまま浴槽に成立させている」点にある。

泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩系を軸に、遊離二酸化炭素と微量の鉄を含む複合型。
数値上は突出した特徴があるわけではないが、実際の体感はそれを大きく上回る。

まず注目すべきは遊離CO₂(約40 mg/kg)。
加圧投入される小浴槽ではこれが一気に開放され、白濁と泡付きとして視覚・触覚に現れる。
一方で大浴槽では比較的静かに供給され、炭酸は感じつつも透明を保つという対照的な表現になる。

鉄についても同様で、含有量は控えめながら明確な鉄臭と味を持つ。
これは高回転のかけ流しにより、Fe²⁺の状態が酸化前のまま浴槽に維持されているため。
通常であれば酸化し褐色化・沈殿するところを、“時間を与えない”ことで成立させている。

 

浴感は三段階に分かれる
   •    初期:塩化物による軽い収斂・ギシ感
   •    中盤:CO₂微細泡による擬似的なヌル感
   •    後半:炭酸水素塩+メタケイ酸による本質的なヌルヌル感

この移行が明確に体感できるのも、成分が“生きている”証拠。

さらに特筆すべきは回転率。
浴槽内での滞留時間が極めて短く、
「酸化(鉄)」と「脱ガス(炭酸)」の両方に打ち勝っている。

この条件が揃うことで、
   •    透明なのに鉄を感じる
   •    炭酸がしっかり残る
   •    塩と重曹の効果も活きる

という、本来両立しにくい要素が同時成立している。

これは“泉質”ではなく“運用と地質の合わせ技”で成立した湯。

■こんな人におすすめ
   •    「成分表と体感のズレ」を楽しめる人
   •    炭酸・鉄・塩・重曹の相互作用を体で感じたい人
   •    鮮度(フレッシュさ)こそが価値だと思う人
   •    循環では絶対に再現できない湯を求めている人

 

 

■一言でまとめると

「時間を与えないことで完成している温泉」

湯村ホテル(甲府市)

湯村ホテル

自家源泉で、加水・循環・加温なし、消毒ありのかけ流し。

湯量は決して多くはないが、自家使用で浴槽もさほど大きくないため、

オーバーフローもしっかりしており、新鮮なお湯を楽しめる。

 

湯温は内湯で42℃前後と程よく、気持ちよく浸かれる温度。

浴感はヌルヌル感こそ少ないものの、浸かっていると身体に細かな泡がまとわりついてくる。

 

浴槽内では匂いはあまり感じられないが、飲泉を口に含むと硫黄臭と塩味がはっきりと分かる。

成分的には保温効果や血行促進が期待でき、湯上がり後もポカポカ感が続く。

また、疲労回復やストレス緩和の効果もあり、心身ともにリラックスできるお湯だ。

 

露天風呂はあるものの小さく、内湯・露天ともに眺望はあまり良くない。

休憩所などの設備もないため、日帰り入浴施設としては敬遠する人もいるかもしれない。

しかし、この地域本来の湯を味わうという点では、間違いなくおすすめできる一湯。

実際に入ってみれば、そうしたデメリットなど気にならなくなるほど、

“生きているお湯”をしっかりと楽しめる。

◎ちょっと突っ込んだご紹介

自家源泉で、加水・加温・循環なし、消毒ありのかけ流し。

湯量は多くはないものの、浴槽規模とのバランスがよく、

常に新鮮な源泉がオーバーフローしている。

 

泉温は45.8℃。内湯では42℃前後に調整されており、じっくり浸かれる絶妙な温度設定。

浴感はアルカリ性ながらヌルヌル感は控えめで、

代わりに湯中で身体に細かな泡が付くのが分かる。

 

主成分はナトリウム・カルシウムの塩化物・硫酸塩系。

塩分による保温効果に加え、硫酸塩の作用で湯上がりはさっぱりしつつも、

芯から温まるタイプだ。

浴槽内では匂いは穏やかだが、飲泉でははっきりとした塩味と硫黄臭が感じられ、

ガス感を伴う“生きた源泉”であることがよく分かる。

 

炭酸ガス量は突出して多いわけではないが、循環をかけず源泉を新鮮な状態で使っているため、

泡付きとして体感に現れているのだろう。

派手さはないが、血行促進や疲労回復、ストレス緩和といった基本性能は非常に高い。

 

露天風呂は小さく、眺望や設備面は正直言って期待しない方がいい。

だが、それらを承知のうえで訪れる価値は十分にある。

この地域の“素の湯”を、余計な演出なしで味わえる、分かる人向けの一湯だ。

石笛の湯(笛吹市)

石笛の湯

ぶどう畑から温泉が噴き出したことで始まった石和温泉。

その原風景を思わせるような、源泉かけ流しの素朴な湯を味わえる共同浴場が石笛の湯です。

お湯は無色透明で強い香りもなく、一見するととてもおとなしい印象。
しかし湯に身を沈めると、体に細かな泡が付き、じんわりと血流が巡る感覚。

成分は刺激の強いタイプではないものの、
カルシウムや微量のガス成分を含む新鮮な源泉が絶えず流れ込み、
やさしい入り心地の中に温泉らしい力を感じさせます。

露天風呂では大量の源泉があふれ、浴槽の縁から流れ出るお湯の量に思わず驚くほど。

派手さはないけれど、石和温泉の昔ながらの湯を感じさせる一湯です。

湯上がりは穏やかなのに、体の奥からじんわり続く温かさ。
気づけば「また入りたい」と思わせる、そんな温泉です。

 

 

こんな人におすすめ
   •    石和温泉で源泉かけ流しを体験したい
   •    強い硫黄泉などが苦手
   •    やさしく体が温まる湯が好き
   •    温泉本来の自然な湯を味わいたい


 

◎ちょっと突っ込んだご紹介

ホテルの大浴場が多い石和温泉の中で、珍しい完全源泉かけ流しの共同浴場。

源泉は約148L/分の湧出量を持つ単純温泉。
無色透明で香りも弱く、一見すると非常におとなしい湯だが、
実際に浸かると体に丸い気泡が付き、微細なガスの存在を感じる。

特に露天では新湯の投入量が多く、浴槽からあふれ出すほどのオーバーフロー。
この新鮮な源泉の流れによって、単純泉ながら生きた湯の感触が保たれている。

成分的には強烈な個性はないが、
カルシウムなどのミネラルを含む低張性の湯で、
肌には軽いきしみとわずかなヌル感が現れる程度。

それでも入浴していると血流が促され、皮膚の薄い部分に毛細血管の反応が現れ、
湯上がりには穏やかながら持続する温まり方。

派手な硫黄泉や濃厚な塩化物泉とは違うが、
新鮮な源泉の力を静かに感じさせる“出汁系の湯”。

石和温泉がまだ「青空温泉」と呼ばれていた頃の、
素朴な温泉風景を思わせる一湯でもある。

こんな人におすすめ
   •    源泉かけ流しの新鮮な湯が好き
   •    単純泉の奥深さを感じたい
   •    石和温泉の原点に近い湯を体験したい
   •    派手さより湯の質を楽しみたい

みたまの湯(市川三郷町)

みたまの湯

ほんのりと色のついたお湯で、湯船に浸かると肌にやさしくなじむ感じがあります。
触れると少しだけとろみがあり、つるっとした入り心地。

湯上がりは肌が乾きにくく、じんわりと体の芯が温まる感覚が続きますが、

重たさは残らず、すっきりとした後味です。

香りもごく控えめで、自然のお湯らしい雰囲気。
刺激が少ないので、長湯もしやすく、

何度でも入りたくなるお湯です。

冷えやすい季節には特に心地よく、

年齢や体調を問わず、多くの方におすすめできます。

 

 

◎ちょっと突っ込んだご紹介

アルカリ性単純泉。
加水なし、循環・加温あり。源泉は敷地内。

溶存物質量は多くないものの、単純泉としてはナトリウム・塩化物が比較的効いており、

入浴後は保湿感と穏やかなポカポカ感が残る。
炭酸水素イオンもわずかに含まれているため、

湯上がりは重くなりすぎず、軽さも感じられる。

弱アルカリ性と微量の塩分、さらに植物由来の有機物(モール系)の影響により、

肌触りはややヌルッとし、皮膚を清潔に保ちやすい印象。

湯は褐色で、いわゆる“コーラ色”。わずかな匂いもあり、

地下水型単純泉ながら個性ははっきりしている。

循環ありではあるが、源泉が近く素材が良いため、泉質の良さはしっかり残っている。
刺激が少なく、入る人を選ばないお湯で、

特に寒い季節には心地よさが際立つ。

下部温泉下部ホテル(身延町)

下部ホテル

同じ場所で、違う湯に出会う。源泉の個性を活かした温泉体験。

三源泉を、四つの浴槽で味わい分ける

 

下部温泉・下部ホテルは、館内で3つの源泉を楽しめる温泉。


どのお湯もクセが少なく、やさしい湯あたりで、長湯や湯めぐりにぴったり。
共同泉は、ほとんどクセがなく入りやすいベースのようなお湯。


アルカリ性のやわらかさで肌あたりがよく、ゆっくり何度でも入りたくなる心地よさがある。
しもべ奥の湯(高温源泉)は、ほんのりと硫黄の香りを感じる穏やかな温泉。


強い硫黄が苦手な人でも入りやすく、「温泉らしさ」をやさしく楽しめる一湯。
下部ホテルの硫黄泉は、設備の影響もあって入浴中にふわっと硫黄の香りが立ち、

より温泉らしさを感じやすい。
見た目や体感の変化も楽しく、同じ施設内で違いを味わえるのが魅力。
いずれもアルカリ性のやさしさに加え、硫酸塩成分による保温効果で、湯上がり後はじんわりポカポカ。


派手さはないものの、体にしっかり残る“効きの良さ”を感じられる温泉。

 


こんな人におすすめ


・刺激の強い温泉が苦手な人


・ゆっくり長湯したい人
・湯冷めしにくい温泉を探している人


・いろいろなお湯を入り比べたい人


・家族や初心者でも安心して入れる温泉を探している人


 

◎ちょっと突っ込んだご紹介

​​
下部ホテルは、共同泉・奥の湯(高温源泉)・硫黄泉と、性格の異なる3源泉を

浴槽ごとに使い分けているのが特徴。


いずれもベースはアルカリ性単純温泉で、Na–Ca–SO₄系寄りの構成。

pHは高めだが、いわゆる強いヌルヌル感は控えめで、肌あたりはあくまで軽やか。
共同泉は、成分的にも体感的にも“基準点”となる存在。


クセの少ないクリアな湯で、アルカリによる軽い角質作用と、

硫酸塩による保温感がバランスよく出る。長時間の入浴でも疲れにくい。
奥の湯(高温源泉)は、微量の硫化水素由来と思われるごく穏やかな硫黄臭。


硫黄泉としてはかなりライトだが、その分、アルカリ+硫酸塩のベースに「香りのニュアンス」が乗る形で、

温泉らしさを無理なく感じられる。
硫黄泉の浴槽は、数値上は強い硫黄泉ではないものの、

攪拌や気泡、空気接触によって硫黄の香りが立ちやすく、体感的な温泉感が強調される。


いわば“演出込みで仕上がった湯”で、分析表以上の印象を受けやすいのが面白いところ。
総じて、派手な個性や強烈な成分ではなく、


アルカリのやわらかさ+硫酸塩の持続的な保温力を軸にした「じわ効き系」。


その上に、源泉ごとのわずかな差と設備の使い方で表情を変えている。

 


こんな人におすすめ


・強い成分よりも“入り続けられる湯”を重視する人


・アルカリ性のやさしさと硫酸塩の効きを両方楽しみたい人


・微妙な香りや体感の違いをじっくり味わいたい人


・源泉×設備での“見せ方の違い”に面白さを感じる人


・湯治的な使い方(反復入浴)をしたい人

山口温泉(甲斐市)

山口温泉

地下920mから湧き出す源泉を、そのまま加温なしでかけ流しにしている贅沢な温泉。

湯量も豊富で、浴槽からは常に新しいお湯があふれ出しています。

泉質は弱アルカリ性の単純温泉ながら、炭酸ガスや塩分、ミネラルをほどよく含んだバランス型。

ぬるめのお湯(約30℃)にじっくり浸かることで、

血流が促され、入浴後にはじんわりと体が温まります。

肌あたりはややさっぱり寄りで、軽いスベスベ感もありつつ、湯上がりはつっぱりにくい自然な仕上がり。

長湯向きのやさしい温泉です。

こんな人におすすめ
   •    熱いお湯が苦手で、ゆっくり長く入りたい人
   •    自然に近い源泉そのままの温泉を楽しみたい人
   •    じんわり体を整えたいリラックス派

 

◎ちょっと突っ込んだご紹介

泉温36.6℃、pH8.1、溶存物質約800mg/kgの低張性・弱アルカリ性単純温泉。

実態はナトリウム—炭酸水素塩・塩化物系に寄る複合型で、

HCO₃⁻(約400mg/kg)を主体にNa⁺、Cl⁻を含みつつ、Ca・Mgもそれなりに存在する。

さらに遊離二酸化炭素が約90mg/kg含まれる“ぬる炭酸系”だが、

浴槽は約30℃かつ高湯量・強撹拌のため、炭酸の体感はやや抑え気味。

それでも長湯すると血流促進の効果はしっかり出る。

体感としては


   •    重曹系のヌル感は弱め(pH控えめ+硬度が勝つ)
   •    Ca・Mg由来のギシギシ感が持続
   •    微量の鉄(Fe由来)による風味が前面に出る

という、“スペックと印象がズレる”のが特徴。

また、炭酸ガスは湯口付近でより感じやすく、位置やタイミングで印象が変わる“条件依存型の湯”。

低温・高回転ゆえに成分のせめぎ合いがそのまま現れている。

こんな人におすすめ
   •    ぬる湯×長湯でじっくり体を作るのが好きな人
   •    炭酸泉・重曹泉の「発揮条件の違い」を体感したい人
   •    源泉かけ流しの“未調整の個性”を楽しみたい人

奈良田温泉 女帝の湯(早川町)

女帝の湯

奈良田温泉 女帝の湯は、まるでローションのような強烈なヌルヌル感が特徴の温泉。

ぬるめのお湯なので長くゆっくり浸かることができ、

入浴中は穏やかなのに、浴後しばらくしてから体の芯に温かさが広がってくる。

微かな硫黄の香りや独特の味わいもあり、温泉らしさもしっかり感じられる。

派手さはないが、何度も入りたくなる不思議な魅力を持った温泉。

こんな人向け

* ぬる湯で長湯したい人
* 肌触りの良い温泉が好きな人
* のんびり一日過ごしたい人
* 強烈な刺激より心地よさを求める人

◎ちょっと突っ込んだご紹介

奈良田温泉 女帝の湯は、分析表以上の異常とも言えるヌルヌル感を持つ個性派温泉。

アルカリ性のナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉だが、

体感は単純なアルカリ泉の域を超えており、肌が吸い付くような滑りが続く。

浴槽温度は37〜38℃台と低めで、長時間の浸湯に向く。微かな硫黄臭や析出物も見られ、

温泉としての表情も豊か。

派手な成分量ではないにもかかわらず、入浴体験そのものが強く記憶に残る、

山梨を代表する名湯のひとつ。

 

 

こんな人向け

* 温泉の肌触りを重視する人
* 源泉個性をじっくり味わいたい人
* ぬる湯文化が好きな人
* 成分表と体感のギャップを楽しめる人

 

奈良田温泉 白根館 七不思議の湯(早川町)

七不思議

奈良田温泉といえば、とろけるようなヌルヌル感が有名だが、七不思議の湯はそこに硫黄の個性がしっかり加わる。

 

浴室に入った瞬間から漂う硫黄の香り。

湯に身を沈めると、お湯というより美容液の中に入ったような強いヌルヌル感に驚かされる。

 

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉。

 

アルカリ性による肌触りの良さに加え、硫黄成分による温泉らしい風情、さらに塩化物泉らしい高い保温力を兼ね備えている。

 

湯上がり後はしばらく身体の芯から熱が湧き上がるような温まり方で、汗が引かないほど。

それでいて入浴中は気持ち良く、つい長湯してしまう魅力がある。

 

同じ奈良田温泉の女帝の湯が「ゆっくり浸かり続けたい湯」なら、七不思議の湯は「温泉らしさを全身で味わう湯」。

 

奈良田温泉の奥深さを感じられる一湯だ。

 

こんな人向け

 

  • 温泉らしい硫黄の香りが好き

  • 肌がツルツルになる温泉が好き

  • 入浴後のポカポカ感を重視する

  • 草津ほど強くない硫黄泉を楽しみたい

  • 温泉地らしい雰囲気も含めて味わいたい

◎ちょっと突っ込んだご紹介

奈良田温泉といえば強烈なアルカリ性によるヌルヌル浴感が有名だが、七不思議の湯の魅力はそれだけではない。

 

泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉。

pH8.94、総溶存物質4628mg/kg。

 

浴感の主役はアルカリ性による強い肌の滑りだが、

同時に硫化水素イオンを含むため浴室にははっきりとした硫黄臭が漂う。

 

湯を口に含むと塩味がしっかり感じられ、分析表でも塩化物イオン2297mg/kg、

ナトリウムイオン1678mg/kgと塩化物泉として十分な濃さを持つ。

 

興味深いのは、重曹成分が突出して多い訳ではないにもかかわらず、

奈良田特有の強烈なヌルヌル感を示す点。

 

これは炭酸水素塩泉的なヌルヌルというより、

高いpHによる肌表面の石鹸化作用が主体と思われる。

 

体感としては、

 

  • アルカリ泉のヌルヌル

  • 硫黄泉の香りと血行促進感

  • 塩化物泉の保温力

 

この三者が同時に現れる。

 

女帝の湯が柔らかく長湯向きなのに対し、七不思議の湯はより温泉成分の主張が強く、

温泉好きの感覚を直接刺激してくるタイプ。

 

奈良田温泉を単なる「美肌の湯」として片付けられない理由が、この湯にはよく表れている。

 

こんな人向け

 

  • アルカリ泉の強烈なヌルヌル感を求める人

  • 硫黄臭のある温泉が好きな人

  • 成分と体感の一致を楽しみたい人

  • 美肌泉だけでなく温まりも重視する人

  • 女帝の湯との違いを入り比べて楽しみたい人

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